精神的にもツラいGW高速渋滞で「渋滞ビッグウェーブ」を回避する方法



関越自動車道上りは、5月5日17時頃に高坂SA付近で45Kmの渋滞が予想されている
日刊SPA!

 いよいよゴールデンウィーク。高速道路は当然各地で渋滞する。NEXCO各社等が発表済みの渋滞予測によれば、今年は昨年より若干渋滞が増加するとなっている。と言っても渋滞は曜日の並びや天候によってかなり左右されるもの。今年に限った大きな変化は特になく、例年通りと思っていい。

 ところで、私が近年さまざまなメディアで語っているのは、「近年の大渋滞はそれほど苦痛ではない」ということだ。

 かつては、渋滞の途中で車線数が減る「スーパーボトルネック」が数多くあった。たとえば東北道の大谷PA付近を先頭とする下り渋滞は、鹿沼インターで3車線から2車線に狭まっていたため、そこから上流側は極端に流れが遅くなり、渋滞50kmの通過に4~5時間かかることもあったが、1999年に鹿沼―宇都宮間が3車線化されたことで解消。現在東北道では、50kmの渋滞が発生しても2時間程度で通過できる。渋滞距離は同じでも、苦痛は断然和らいでいるのだ。

 こういったスーパーボトルネックは、現在、中央道上り(上野原インターでの車線減)を残す程度。他の渋滞はおおむね平均時速25km程度で流れるので、それほどつらいものではない。

 ただ、今回のニュースリリースでは、興味深い資料が公開された。昨年5月3日の関越道下り渋滞における、渋滞長と所要時間との相関関係グラフである。

 それを見ると、渋滞が最も長くなったのは午前9時台(50km強)だったが、練馬-藤岡JCT間の所要時間が最も長くなったのは、練馬インターを午前7時台に通過した場合だった(3時間15分)。これを私は「渋滞のビッグウェーブ現象」と呼んでいる。

⇒【資料】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1323010

 大渋滞は徐々に成長するもの。その成長過程で渋滞に突入すると、渋滞表示が刻々と悪化して行き、ピーク時に突入するよりも時間がかかってしまうのだ。実際これを体感すると、自分が渋滞のビッグウェーブに巻き込まれつつあるように感じ、非常に悲しい気持ちになる。

 渋滞のピークが午前9時と予測されていたら、午前7時に突入するのは最悪。できればピークの4時間前、午前5時には高速に乗っておきたい。

 逆に渋滞ピークより後に乗る場合は、渋滞距離表示が徐々に短くなっていく退潮現象を体感できる。この場合は予想所要時間もどんどん短縮されていくので、精神的に断然楽である。午前9時がピークの場合、午前11時以降に高速に乗れば、「なんだか思ったよりラクだったね!」と、笑顔で渋滞を乗り切れる可能性が高い。

 ゴールデンウィーク渋滞、ピークを避けるなら、前よりも後が有利だ。

取材・文・写真/清水草一(道路交通ジャーナリスト)

【清水草一】
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com



(出典 news.nicovideo.jp)